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「馬型の後肢を持つ生物の           
      靴の形態に見るその歴史と文化」

とか、言ってみたりして



靴の発達の過程を推定する。
靴の目的の最も原始的なモノは足の保護で有ろう。過去の記録によれば二ホンに置いては足の裏を保護する靴底のみと言う靴(ゾウリ)が見られる。ベイコクに置いては足首から先全体を皮で覆った靴(モカシン)が見られる。
その後クッション性やファッション性等様々な付加価値が付属する。それに伴ってより密なフィット感を得るための機構(靴紐等)ムレの防止(中敷等)素材の多様化等の外観上の変化が見られる。しかし基本的に足の保護と言う基本は変化していないと思われる。

馬人の文化においても同等の発展を遂げたと仮定するなら、その靴の基本的な目的は足の保護と言えるだろう。
しかし馬型の四肢の場合、ヒトとは構造が大きく違う。
解剖学的にヒトと同じ部位を靴で覆うとなると、後肢の半ばまでが靴で覆われる事となり、現実的ではない。
視覚的にヒトとほぼ同等に感じられるヒヅメを覆うことは可能である。ヒヅメの形状は大まかに言って円錐形であるので、全体を覆うことで靴を固定できる(図左上)しかし靴がぴったりフィットして動かないレベルの精巧な計測と技巧が必要となる。ガリバー旅行記のラピュタ人ならぬ馬人の文明黎明期にそこまでの工作を期待するのは愚かであろう。
またヒヅメは元々丈夫でそれほど保護を必要としない。

初期の靴はヒヅメより上の足の部分を覆うスパッツ状の物であったと予想できる。
その後長距離走った際の四肢への負担軽減などの目的からクッションとなる蹄鉄、靴底などが付属するようになった。

ヒトの場合、足首から先がちょうど直角を成すような形態であるのに対し、馬の場合骨格はほぼ直線的な作りとなっている(図右上)。スパッツ状の覆いであった物がより高い保護能力を求めて、ヒヅメの先まで覆うようになったとき、靴底を支えられる部分は2ヶ所しかない(図左中央)その後靴の固定はこの部分で行われる事となったが、ヒヅメ部分に何らかの構造物があると、足の動作を妨げる場合があるので、上の部分が使われる事が多い。(例外的にさらに足の上部まで覆うことで摩擦力で靴底を支える物も存在する。)
靴底が耐磨耗性、クッション製を求めて厚く、重く、複雑になるにつれ靴底を足にしっかり固定する必要に迫られた。足元がぐらつくためにむしろ足を怪我する事も多かったからだ。当初、これとは別系統の発達を見せていた蹄鉄に見習って、靴底をヒヅメに釘で打ちつける、接着剤で貼り付ける等の方法が取られていたが、手間がかかる事やヒヅメがボロボロになるなどの理由から廃れていった。縫製技術や細かな構成部品の製造技術の向上に伴って、代わりに発達してきた方法は、関節の上に固定したスパッツに向かって靴底を引っ張り上げるという方法である。これは現在の主流となっている。
足の一般的な動作はほぼ90度の範囲に納まっており、ヒトの足とほぼ同等である。ヒトの靴と大きく違わない構造で特別支障は無いかと思われる(図左下)

現在の靴は蹄鉄からとスパッツからの2系統の発展の歴史を持つ。これら、またはこれらを組み合わせた靴は現在でも民族衣装や室内履き、サンダルなどに見る事が出来る。2系統の歴史を持つためか、複合形状の靴においても多種多様な形状が見られる。図は主に野外活動を主眼とした製品である。これは解剖学的にはヒトの指にあたる部分を覆っている。保護やスパイクの役割を果す金属板とクッションのゴム層からなる靴底を、関節上に固定された部分へ靴紐が引き上げる。靴紐部分も保護の為にゆったりとした布で覆われているが、これとは別に靴紐部分を大きく開けて、足に生える毛の房を見せるものや、凝ったネイルアートを見せるため蹄鉄のような板状の靴底からなる製品も存在する。

ヒトの「木を登るための四肢の応用である足」に比べ、馬人の足は「走る」と言う単一の機能に為に特化してきたと言う進化上の歴史があるにも関わらず、そこから生み出された靴の多様性や文化の広がりは、ヒトと同等かそれ以上であることは種族間比較の研究としては大変興味深い。




・・・・・・・なーんてな。
とりあえず、靴紐のテンションが足の動作にどう関係するのか?と言う問題や、他の例も見せるべきでは?という意見は忘れて。
この靴、イケテルのか?ってのも忘れて。基本的な構造を示したかっただけだし。
そういやガリバー旅行記に「馬の国」なるモノが出てくるらしいんだけど、読んだ事無いや。たしかガリバーは最終的には元の国へ帰るんだけど、結局馬の国が忘れられなくて戻るんじゃなかったけか。ラピュタ人は何でも服を作るときに体のあちこちをやたら採寸して、体積まで測って、やたら手間をかけて、体に「ピッタリの」服を作るんだそうな。

しかし、一体どんな設定の文なんだか・・・。











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